CLI(ターミナル)入門をリリースしました
CLI(コマンドラインインターフェース)の基礎から、Ghostty や oh-my-zsh を使ったモダンなターミナル環境の構築までを段階的に学べる「CLI(ターミナル)入門」をリリースしました。全15章のカリキュラムで、プログラミング未経験の方でも安心して取り組める内容になっています。
この記事では、コースの背景とカリキュラムの全体像をご紹介します。
なぜCLI入門コースを作ったのか
Claude Code をはじめとする最近の開発ツールは、ターミナル操作を前提に設計されています。しかし、これまでマウスとGUIアプリだけで仕事をしてきた方にとって、「黒い画面」は思った以上に高い壁です。
導入研修やGit基礎研修の現場でも、「コマンドをコピペして動かしたことはあるけれど、何をしているのか正直わかっていない」「エラーが出ると何も手が出せなくなる」という声を多く聞きました。コピペで凌いできた状態のまま次のステップに進むと、応用が利かず、トラブルにも対処できません。
このコースでは、CLIとGUIの違いという根本的な概念から始めて、ファイル操作、シェル、環境変数、そしてモダンなターミナル環境の構築までを一貫して学びます。単なるコマンド集ではなく、「ターミナルの中で何が起きているのか」を理解しながら進められる構成です。
対象者
このコースは、以下のような方を対象としています。
- プログラミング未経験・CLI未経験で、これからClaude Codeを使いたい方
- 普段はマウス操作中心で、ターミナルに苦手意識のある方
- コマンドをコピペで使ってきたが、自分で操作できるようになりたい方
- macOSをメインに学びつつ、Windows(WSL)の差分も押さえたい方
特別な前提知識は不要です。パソコンの基本操作ができれば、どなたでも受講いただけます。
カリキュラム
全15章(第0〜13章+Appendix)の構成です。前半で概念と基本コマンドを固め、後半でモダンな環境構築に踏み込む流れになっています。
- 第0章: 🖥️ CLIとGUI — コマンドラインの世界へようこそ
- 第1章: 🔗 ターミナル・シェル・コマンドの関係
- 第2章: 🚀 ターミナルを開いてみよう
- 第3章: 🧭 最初の3コマンド — pwd・ls・cd
- 第4章: 📁 ファイルとディレクトリの操作 — mkdir・touch・cp・mv・rm
- 第5章: 🗺️ パスの理解 — 絶対パスと相対パス
- 第6章: 🔀 入出力リダイレクトとパイプ
- 第7章: 📝 テキスト処理コマンド — cat・less・grep・head・tail
- 第8章: 🌳 環境変数とPATH
- 第9章: 🐚 シェルとは — bash・zsh・設定ファイル
- 第10章: 👻 Ghosttyの導入 — モダンなターミナルエミュレーター
- 第11章: 🍺 Homebrewでツールを揃える
- 第12章: ✨ oh-my-zshの導入とテーマ設定
- 第13章: 🔌 zshプラグインで効率化 — 履歴・補完・サジェスト
- Appendix: 📚 コマンドリファレンス
第0章から第2章までは、CLIとGUIの違いやターミナル・シェル・コマンドの関係といった、これまで曖昧になりがちだった概念を整理します。第3章から第7章は、pwd・ls・cd から始まり、ファイル操作、パスの考え方、リダイレクト・パイプ、テキスト処理まで、日常的に使う基本コマンドを一通り身につけるブロックです。
第8章・第9章で環境変数とシェルの仕組みを押さえたあと、第10章以降はGhostty・Homebrew・oh-my-zsh・zshプラグインを使って、自分の手元のターミナルを「使いやすい環境」へと育てていきます。Appendixのコマンドリファレンスは、受講後も手元に置いて引ける形式でまとめました。
段階的に学べる設計
このコースの特徴は、心理的なハードルを下げる工夫を随所に入れていることです。各章には合計39枚の図解を配置し、文章だけでは伝わりにくい「ターミナルの中の動き」を視覚的に理解できるようにしました。
絵文字を交えたやさしいトーンで、「黒い画面、こわくない」と思える状態を目指しています。各章の末尾には「次の章へ」のリンクを置き、迷子になることなく学習を進められる構成です。
受講方法
CLI(ターミナル)入門は、会員限定のコンテンツとして会員ポータル(member.kyo-toku.com/courses/cli-basics)で提供しています。テキスト教材と図解を中心に、自分のペースで進めることができます。
会員登録をご希望の方は、お問い合わせページからお気軽にご連絡ください。(現在、会員ポータルはオフラインセミナーイベントの参加者を対象に提供しています)
おわりに
このコースは、Claude Code導入研修やGit基礎研修の前段として位置付けています。ターミナルへの苦手意識を抱えたまま次のステップに進むと、せっかくの研修も十分に活かしきれません。
「黒い画面が怖い」「コピペでなんとかしてきた」という状態から、「自分の手で環境を整えられる」状態へ。この変化を支えることが、このコースの目的です。
ご質問やフィードバックがありましたら、お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。
この記事を書いた人

根本貴志
Takashi Nemoto
PM / デザイナー